mountain-rice
本栖湖キャンプ場から竜が岳ハイキング。絶品もち麦鯛めしとなすの味噌汁。
・竜ヶ岳から本栖湖キャンプ場
ここのところ山歩きは、前日に前乗りして車中泊後、翌日朝から山に入ることが多かったのですが、今回は逆のパターン。というのも今回の目的地、竜が岳の登山口は山梨県の本栖湖キャンプ場の敷地内にあります。…ということは?そう、車で乗り付けて山歩きして、戻ってきたらそのままキャンプ、なんて夢のような行程ができるわけです。しかもこの本栖湖キャンプ場、売店やコインシャワー、自動販売機もあってなにかと便利。さらに直火で焚き火ができるというレアなキャンプ場なんです!(ここ重要!)そういうこともあって年に何回も利用しているため、もはや勝手を知ってる親戚の家のような印象すらあり、第二のホームとなっています。
・のんびり出発。昼から登山。
今回の山行は低山で時間もかからないのでのんびり出発。都内からの出発だと中央道は週末渋滞になることが多いので、9時くらいに出発しました。この日はめずらしく空いており順調に中央道を進み、河口湖ICで降りていつものマックスバリュで買い出し。本栖湖キャンプ場に到着したのは昼頃と、これから山歩きするとは思えないような時間に登山口から出発。今回はキャンプを絡めての山行なので、モカ(犬11歳淑女)も同行。久しぶりの山あるきでご機嫌です。
・道を間違えて延々と階段。
実は竜ヶ岳に登るのは初めてではなく、以前バイクでキャンプに来た時に登っていました。その時は時間もなかったのでちょっと急ぎで登って休憩もせずに降りたので、登山ルートの記憶ほぼなし。それが災いしてか、本栖湖キャンプ場内の登山口をなぜか通り過ぎ、間違えて本栖湖畔登山口から登り始めてしまいました。こっちのコースは眺望がなくずっと階段で面白くないんでした…。失敗。
・犬は元気
久しぶりの山行に犬はご機嫌。グイグイと進みます。家犬なので体力はそんなにないだろうとあまり期待しないで山に連れて来ると毎回驚かされます。普段と違う張り切りっぷり。コイツ山犬だったのか。単調な階段を上っていると、次第に霧が出て来ました。この時、8月後半とはいえ標高1485mの山道、霧が出て日陰になると肌寒くなってきます。階段が終わり、頂上に近づくにつれて霧が濃くなってきました。空もよく見えない・・・。肩くらいの高さまで伸びた笹が、狭い登山道を隠してしまって犬がどこにいるかもよく見えません。もともと茶色なので土にも紛れて何がなんだか。写真の通り口周りだけうっすら浮かんでます。霧で濡れた葉が頬をなでてなかなか不快。こういうときは急ぐに限る。トレッキングポールで藪漕ぎしつつすすみます。
・何ここ…。寒い真っ白寒い。
頂上到着。さあ目の前にそびえ立つ富士山を眺めながら山ごはん!のはずが・・・濃霧で何も見えません!10~15mほどの視界はあるので、手元は見えます。致し方なし!ここはくじけずに山ごはんするべし!
今回は道の駅千枚田で購入した輪島の鯛を使って鯛めしにします!
能登のお塩つき。白米千枚田はご存知でしょうか。世界農業遺産にも認定された石川県輪島市の名勝。日本海を望む棚田が絶景で、水が入った時期の夕暮れ時は一面染まって夢のよう。そこを上から丸々眺められるナイスな道の駅があるんです。いつかのドライブに思いを馳せつつ、山ごはん準備をすすめます。風もちょっと強めなので、EPIの風防を使って火力をキープ。ごはんだけだとさみしいので、ささっとなすの味噌汁も作ります。いつの間にか霧の湿気で全身びしょ濡れ。体が冷えてきたので、温かいごはんが待ち遠しいですね。ごはんはいつものように蒸らして、完成。
・絶品鯛めしと味噌汁
うまそうです。メスティンの中に鯛が一匹丸々入っている豪華なビジュアル。うまそうな香り。期待が高まります。まずは夏の食材、なすの味噌汁から・・・いただきます。うーん。うまい。眺望ないけどうまい。あたたまるー。寒いときの味噌って・・・最高です。そして鯛めし。
シェラカップによそうと、一度焼いた鯛の香ばしい香りが広がります。うまそう。ネギをパラパラ、付け合わせに大葉を敷いていただきます。能登のお塩は少し残しておいたので、味を見ながら追加。ミネラル豊富な旨味系お塩はそのままでも美味しいですよね。見よ!この完璧な炊き上がり!誰もいなかったので叫びます・・・うまーい!ほどよい塩味と香ばしい鯛、完璧な炊き加減、もち麦と米、最高!格別!ガツガツ食べきってしまいました。おかわり!米が少なかったので残念ながら2杯でおしまいです。ラージメスティンを持ってくれば良かった!くそー。またこの鯛を買ってもう一回作ってみよう。と、心のメモにタスク追加するのでした。
本来通るはずのコースで下山しました。階段コースより多少眺望あり、霧の間から何回か富士山も見えました。
正直どこに行ったか分からない山行だった中、最後の最後で光明さした感。まぁこんな日もある。また来よう。
キャンプ場に戻ってからはシャワーを浴びて夕焼けを眺めつつ焚き火。下山して夜ゆっくりするのもアリだなあ・・・
霧だらけだったので晴れているときの竜が岳頂上の写真も貼っておきます。良い景色なんです。本当は。
もち麦 鯛めし
- 材料
- 鯛めしのもと(味付き魚缶詰などでもOK)
- 塩 ひとつまみ
- 米 0.8合
- もち麦 0.5合
- 水 適量
- ネギ、大葉など薬味適量
- 調理器具
- メスティン
- ミニまないた
- ソト レギュレーターストーブ
- EPI風防
作り方
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米の下準備
料理開始30分〜1時間前くらいにもち麦と白米を混ぜて袋に入れ、水に浸しておく。この水は炊き込みの分量とは別。移動がある人はもっと早くてもいい。ジップロックでなくても、スーパーにある薄いビニール袋もそんなに簡単には水漏れしません。2重だと安心。メスティンの中で上下を固定しておくとなお良いかも。
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食材をメスティンに入れる
山ごはんポイントに着いたら、準備した米をメスティンの中に空け、鯛とお塩を入れます。炊き込み用の水も忘れずに!
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炊き込む
始めは中火でブクブク音がするまで待ちます。音が聞こえたら弱火に、しばらくするとチリチリと音が聞こえてくるので、メスティンを火から下ろし、タオルなどで巻き、裏返して蒸します。10〜15 分ほど蒸したら中を混ぜて出来上がり。