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絶景!瑞牆山登山 木頭柚子 国産寒さば缶詰で炊き込みごはんとフリーズドライスンドゥブ

YamaDiner編集部

YamaDiner編集部

瑞牆山頂上からの絶景

・みんな大好き百名山

百名山という言葉はご存知ですか?小説家で登山家でもあった深田久弥氏が数多くの山から選び抜き、「日本百名山」としてまとめ1964年に出版されたことに由来します。日本には、地図で数えられるだけでも16000とも18000とも言われる山があるそうで、その中から選び抜かれた百名山とはまたうまく言ったもの。響きがいいですよね。
自分の周りでも、SNSで登山レポートをしている友人が、「百名山、・・・座目!」なんて投稿しているのをたまに見かけます。これまでだったら「百名山、そんなのがあるんだねえ・・・」くらいで終わっていたであろう言葉。しかし山歩きを始めた今年は180°違って聞こえます。今では「百名山!全部登る気なんですか!本当に?!すごい!!!」くらいテンションMAX、羨望のまなざしで投稿写真に食いついております。百名山という言葉の印象が何やら上等なせいか、全部上級者向けの山なんだろうなあと勝手に思っていましたが、初心者でも登れそうな山もそれなりにあるようで。今回はその中でも人気のある瑞牆山(みずがきやま)に行ってきました。山梨県北杜市です。

みずがき山自然公園

・みずがき山自然公園で前乗り車中泊

早朝起きて登山口に行くのも行楽気分が盛り上がっていいのですが、最近はもっぱら前乗り車中泊が多くなりました。夜だと高速はほぼ渋滞無く進めるし、時間にも余裕ができます。現地で満点の星空の下、肌寒い中一杯やるってのもなかなか乙なものですよ。朝もゆっくり準備・・・なんてことができるので気持ち的にも余裕ができますね。ただ一点、悩ましいのが、予想しにくい前日夜の現地気温。真夏でも登山口があるような高所は場所によってかなり冷え込みます。ちょっと暑いかな?くらいの装備で行ったほうが安心です。このときも寝る時間になると霧が出てきてかなり寒かった…。震えながら寝ると地味に体力を奪われます。登山中だったら命の危険に繋がりますね。気をつけましょう。

穏やかな秋晴れ

・穏やかな秋晴れ

当日朝は、昨晩とは打って変わって澄み切った晴天。まさに秋晴れ。気持ちがいいですね。夜は分からなかったけれど、山は紅葉に彩られて何とも賑やかな美しさ。木々は、乾燥して地面の水分が少なくなる冬に備え葉っぱを落としています。風と共にカサカサと音を立てて、まるで季節の移り変わりを告げているよう。落ち葉の感触と音に、いつもは自宅警備員のモカもいつになく興味深げ。普段は臆病で、少し音がしただけで吠えてばかりいますが、このくらいの小さな音なら大丈夫なようで勢い良くガサガサと走り回っていました。老犬もイキイキ。自然の力でしょうか。

ライオンキングのポーズ

・不動滝とライオンキング

今回のコースには滝があります。不動滝というらしく、ずいぶん迫力がありそうな名前だなー、と思っていたら、一枚岩を流れ落ちるなんとも穏やかで優しい滝。犬連れで山に行くとつい一回はやってしまうライオンキングのポーズ!もあまり迫力が出ませんでした。しかもモカはどうしていいかわからんと言わんばかりの無表情。いつも持ち上げると緊張するようで、犬ながら顔がこわばってしまいがち。さて、写真を撮ったらそそくさと先を急ぎます。

瑞牆山岩場

・次第に険しくなっていく岩場コース

不動滝をすぎてしばらく進むと岩場が多くなってきます。名前のある巨石がちらほら・・・桃太郎岩、大ヤスリ岩、左王冠岩・・・個性的な岩がたくさんあります。それもそのはず、瑞牆山はロッククライミングで有名な山でした。そういえば大きなマットを背負って歩いてる人がたくさんいました。練習用ですね。クライミングをする人の身体は脂肪も無く皆ムキムキに見えますが、荷物は多いわ、しんどい事するわで、なんとなく納得しました。余分な脂肪つけてる場合じゃなさそうですね。

瑞牆山絶景

・絶景の頂上到着

さてそんなことやあんなことを考えながらモカと共にクサリ場をよじ登っていきます。モカももう慣れたもの。そこそこのクサリ場でも、自分の短足でも登れるルートを見つけてひょいひょいと岩場をクリアしていきます。いつものヘタレっぷりはどこに行ったんだろう。毎回山に来ると生き生き走り回っています。アメリカンコッカーって完全に家犬のはずなんだけどなあ・・・。

頂上が近くなって人も増えてきました。最後のクサリ場をぐいっと登り切ると、比較的平坦な岩があり、山頂広場のようになっています。この日は快晴だったので、素晴らしい景色です!条件が良ければ、富士山、南アルプス、八ヶ岳の山々が一望できる場所。今回は富士山は見えたものの奥の方は少し霧が濃くなっていたので、他の山まではくっきり見えませんでした。しかしかなりの絶景ですね!気持ちいいです!

二段構え

・木頭柚子 国産寒さば缶詰で炊き込みごはん!

さて。本日の山ごはんは、飯田橋の地域振興ショップで購入した、木頭柚子 国産寒さば缶詰を使用した炊き込みごはんです。この「きとう」柚子、徳島で古くから栽培されている色や香りの良い柚子で、柚子の王様だとか。寒さばのオリーブオイル漬けに爽やかなアクセントとなって食欲をそそります。お酒のつまみにもいいのは間違いないですが、今回は炊き込みごはんにしてがっつりいただきたいと思います。いつものようにバーナーでごはんを炊き、その上でフリーズドライのスンドゥブも温めます。

寒さば炊き込みごはん

・寒さば炊き込みごはん完成!

しばらく待って完成!空腹で倒れそうなので早速一口。うまい!!!香りが良いのでまず口に入れる前からうまい。脳でなく脊髄が勝手に反応する勢いの早さです。ごはんにしみこんださばの出汁と柚子の香りが口の中に広がる多幸感。生きてて良かった・・・!オリーブオイルで一粒一粒に張りが出たお米は旨味もぎゅっとつまって食感も良い。これはおにぎりにしても美味しいな・・・今度出かけるときは持って行ってみよう。合間にスンドゥブをいただきつつ、ガツガツと完食。いつも思うんですが、炊き込みごはんってほんと万能。バリエーション色々、作るの楽だし、めちゃうまいし、糖に変わる炭水化物もしっかり取れるし腹持ちもいい。何もかも格別です!

材料
寒さば缶
米 2合
水 適量
ネギや大葉:お好みで
調理器具
メスティン 大
ソト レギュレーターストーブ
EPI風防

作り方

  1. 米の下準備

    料理開始30分〜1時間前くらいに米を袋に入れ、水に浸しておく。この水は炊き込みの分量とは別。移動がある人はもっと早くてもいい。ジップロックでなくても、スーパーにある薄いビニール袋もそんなに簡単には水漏れしません。2重だと安心。メスティンの中で上下を固定しておくとなお良いかも。

  2. 食材をメスティンに入れる

    山ごはんポイントに着いたら、準備した米をメスティンの中に入れ、鯖缶を入れます。炊き込み用の水も忘れずに

  3. 炊き込む

    始めは中火でブクブク音がするまで待ちます。音が聞こえたら弱火に、しばらくするとチリチリと音が聞こえてくるので、メスティンを火から下ろし、タオルなどで巻き、裏返して蒸します。10〜15 分ほど蒸したら中を混ぜて出来上がり。

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